ビットコインの誕生から今までそして今後は…
ビットコインは2008年に誕生した新しい技術(ブロックチェーン)を用いた暗号通貨(日本では暗号資産と呼ぶ)です。
まだ歴史は浅いですが非常に認知度の高い資産です。
皆さんも名前は聞いたことがあると思います。
まずはビットコインの歴史について箇条書きで説明します。
下記の年表をご覧ください。
- 2008年: Satoshi Nakamotoという名前の人物がビットコインの概念を発表。論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」を公開。
- 2009年: 最初のビットコインブロックが採掘(マイニング)される。1ビットコインの価格はわずか数セント。
- 2010年: 最初のビットコイン取引が行われる。ビットコインの価格は1ドル未満。
- 2011年: Silk Roadという闇市場がビットコインを採用する。1ビットコインの価格は約30ドルに上昇。
- 2012年: 初めてのビットコイン半減期が発生。1ビットコインの報酬が50から25ビットコインに減少。
- 2013年: 1ビットコインの価格が1,000ドルを超える。中国がビットコイン市場に参入。
- 2014年: Mt.Goxがハッキングされ、50万ビットコインが盗まれる。1ビットコインの価格は350ドルに下落。
- 2016年: 2度目のビットコイン半減期が発生。1ビットコインの報酬が25から12.5ビットコインに減少。
- 2017年: 1ビットコインの価格が1万ドルを超え、その後急騰して2万ドルを超える。
- 2018年: 1ビットコインの価格が約3,000ドルに下落。
- 2019年: ビットコイン価格が再び上昇し、1ビットコインの価格が1万ドルを超える。
- 2020年: COVID-19の世界的流行により、ビットコイン市場も大きな影響を受ける。3度目のビットコイン半減期が発生。1ビットコインの報酬が12.5から6.25ビットコインに減少。
- 2021年: 1ビットコインの価格が6万ドルを超え、その後も高値を更新している。エルサルバドルがビットコインを法定通貨として承認。
上記のように十数年でここまで成長してきました。
※上記はビットコインの長期チャートです。価格に上下はあるものの右肩上がりで価格が上昇しているのが分かります。
ビットコインは非常に急激な変動を経験してきましたが、多くの人々にとって、その価値は未来においても増加する可能性があると考えられています。
ビットコインの取引額ってどれくらい?
ビットコインの取引額は非常に大きな規模となってきています。
※2023年5月7日時点
- 過去24時間の取引額: 約554億ドル(約7兆4236億円)
- 過去30日間の平均取引額: 約478億ドル(約6兆4052億円)/日
- 過去1年間の平均取引額: 約344億ドル(約4兆6096円)/日
※これらの数字は、CoinMarketCapやBlockchain.comなどのサイトから取得されたものであり正確性については保証できませんが、ビットコインの取引額が相当な規模であることは確かです。
世界で一日あたり数兆円取引される規模になっているのが分かります。
次に日本円の為替取引額が下記の通りです。
日本円の為替取引額は、日々変動していますが、以下は現在(2023年5月7日)の状況です。
- 過去24時間のドル/円の取引額: 約1,192億ドル(15兆9728億円)
- 過去30日間の平均取引額: 約1,198億ドル(16兆532億円)/日
- 過去1年間の平均取引額: 約1,080億ドル(14兆4720億円)/日
※これらの数字は日本国内を含む世界中の取引所や金融機関での取引をベースに算出されたものです。ただし、すべての取引所や金融機関のデータを網羅しているわけではないため、正確性については保証できません。
ビットコインが日本円の為替取引額に迫る勢いなのがわかります。
取引額が大きくなることで急な価格変動を抑えることが出来るのでビットコインの取引額が増える事はビットコイン保有者にとってはポジティブに捉えられます。
ビットコインの誕生から今までビットコインの市場は拡大してきています。
ビットコインはデジタルゴールドと呼ばれることもあり、その資産性に注目が集まっています。
なぜビットコインはデジタルゴールドと呼ばれるのか
【市場での評価が金に近いものになっている】
ビットコインは現在市場で高い価値がつけられています。これは、ビットコインが限定的な量(2100万BTC)しか存在せず、需要と供給のバランスが取れていること、また、取引の安全性や匿名性が高いことなどが理由として挙げられます。このような特徴は、金にも共通するものがあります
【ビットコインの採掘プロセスが金の採掘に似ている】
ビットコインは採掘(マイニング)というプロセスを通じて生成されます。採掘は特殊なコンピューターを用いて数学的な問題を解くことで、ビットコインを新しく発行することができるというものです。このプロセスは金の採掘に似ているとされ、ビットコインが金になぞらえられることがあります。
【長期的な投資としての価値が認められて】
ビットコインは高い価値を持つデジタル資産として認識されており、長期的な投資としての価値が認められています。これは金が不確実な時期には保険として価値が上がるとされることに似ています。
以上のような理由から、ビットコインはデジタルゴールドと呼ばれることがあります。
ビットコインの今後はどうなる?
ビットコインの今後いついては色んな予測がされています。
専門家の方々でも意見はさまざまです。
ビットコインの今後について言える事は分からないが正解かもしれません。
しかし日本ではちゃんと認められた資産であるという事は間違いありません。
※日本でビットコインが金融庁に認められたのは、2017年4月1日からです。
これは「改正資金決済法」が施行されたことによるもので、ビットコインを含む仮想通貨が法的に通貨や商品に位置づけられることになりました。この改正法により仮想通貨交換業者には、金融庁からの登録が必要とされるようになりました。
またこの法改正により、ビットコインをはじめとする仮想通貨の売買や取引が法的に認められ、ビットコインを含む仮想通貨が日本国内で広く利用されるようになりました。このことが、日本における仮想通貨市場の発展につながっています。
ビットコインについて正しい理解をして投資していく事はビットコインの発展やブロックチェーン技術の発展につながる事でしょう。